私が動揺しているのは、意味のない世界を見ているからである。
この主題概念の重要な点は、
この概念には重大な知覚の歪みを訂正するものが含まれているという事実である。
あなたは自分が動揺しているのは、恐ろしい世界、悲しい世界、暴力的な世界、狂った世界などのせいだと考えている。
しかし、こうした属性はすべて、あなた自身がこの世界に与えたものである。
世界そのものには意味はない。
ゆっくりと周囲を見回しながら、自分に次のように言う。
私は自分が、恐ろしい世界、悲しい世界、暴力的な世界、狂った世界を見ていると思っている。
このように、何でも思い浮かんでくる形容詞を用いて表現する。
否定的な表現ではなく肯定的な表現が思い浮かぶようなら、それも含める。
例えば、よい世界、満足できる世界のように快い形容詞も含む。
これは、よい世界は悪い世界を暗示し、満足できる世界は満足できない世界を暗示することを覚えておきなさい。
今日の演習は、題材として適している。
それらの表面的な性質は問題ではない。 そして、次のように付け加える。
「けれども、私が動揺しているのは、意味のない世界を見ているからである」
意味のないものは、よくも悪くもない。
それなら、なぜ、意味のない世界があなたを動揺させるのだろうか。
もしあなたがこの世界を意味のないものとして受け入れることができ、
そこにあなたのために真理が書き込まれるままにすることができたなら、それは言葉に尽くせないほどあなたを幸せにすることだろう。
しかし、それが意味のないものであるからこそ、あなたは自分が望む世界像をそこに書き込まずにはいられない。
あなたがこの世界の中に見ているのは、これである。
真に意味のないものとはこれである。あなたの言葉の下には、神の言葉が書かれている。
今は、真理はあなたを動揺させる。
しかし、あなたが書き込んだ言葉が消し去られたときには、 あなたは神の言葉をみるだろう。
これが、これらの演習の究極の目的である。