私には、神の贈り物がゆだねられている
あなたにはすべてが与えられている。
神があなたに寄せている信頼は無限である。
それにしても、いったい何があなたに、神の意志ではない別の意志があると思わせるのだろうか。
これが、世界の生成の根底にある矛盾である。
この世界は神の意志ではなく、世界は存在しない。
神の贈り物は、奇妙な信念をもつ者にとっては、とても受け入れられるものではない。
彼は神の贈り物を受け取ることは、自分自身への裏切りを強いられることだと信じてしまう。
彼は自分が作り出した世界を温存するために、そのような贈り物の存在を否定し、真理に抗い、苦しむ以外にない。
自分がどこからきてどこへ行くのかも、自分が本当は誰なのかさえも忘れ果てているということが彼にはわからない。
しかし彼は自分に与えられているものを見ようとしない。
神が彼とともにいるのに、ひとりで孤独にさまよい続けている。
疲れ切って、やつれ果て、岩だらけの道を歩いて、足から血がにじみ出ている。
誰もが、自分のことを彼のような者だと思ってきた。
なぜなら、ここにくる誰もが、彼と同じ道をたどり、彼が感じているような敗北感や絶望感を味わってきたからである。
しかし、本当は彼は自分で選んだ道を進んでいるのであり、自由になりたければただ
誰が自分とともに歩んでいるかを認識し
自分の宝庫を開きさえすればよいのである。
あなたの往古の恐れが、今あなたに襲いかかり、ついに正義があなたに追いついた。
キリストの手があなたの肩に触れ、自分はひとりではないとあなたは感じる。
今こそ私たちは生きる。
死を見ていた視覚は今、これまでの偽装していたあなたが
本当のあなたではないことを知覚する心眼へと入れ替わった。
贈り物はあなたのものであり、あなたが逃れてきた寂しい道を選んだすべての者に与えるようにと
あなたにゆだねられている。
キリストが自分に触れるのを感じ、神の贈り物を認識する者に訪れる幸福を
あなた自身が示すことによって、彼らに教えなさい。
あなたの心の変化が、神の贈り物を受け入れるものが何かで苦しむことはありえないということの 証しとなる。
あなたには、世界を苦しみから解放する任務が委ねられている。
その信頼を裏切ってはならない。
生きて証しする者となりなさい。
あなたの幸福によって証ししなさい。
これが、今やあなたの使命である。
神はご自身の喜びをあなたと共有してきた。
だから今度は、あなたがそれを世界と分かち合いにいく。