私が赦しをありのままに知覚できますように

赦しは、偽りのものだけを対象としている。
幻想以外のものには無関心である。

真理は神が創造したものであり
それを赦すというのは無意味である。

すべての真理は神に属し、神の法則を反映し、神の愛を放射する。

これが赦しを必要とするだろうか。

罪がなく永遠に善良なものを、どのようにして赦すというのだろうか。

あなたが純粋な赦しについて感じる主な難しさは、赦すべき対象が幻想ではなく真実であると
あなたが今でも信じていることから生じる。

あなたは自分の罪が実在すると考えているので、赦しを欺瞞と見なす。

赦しは、明らかに誤っているものを正しいと見なし
忌まわしきものを善きものとして見よう、ということになる。
そのような見方をするなら、赦しは何の脱出手段にもならない。

自分の罪が実在するという見地から赦される者は、哀れにも侮られ
二重に咎められている。
まずは、自分で犯してしまったと思っている事柄について自分自身から責められ
さらに彼を赦す者により、もう一度責められる。

赦しを差し出すものには深い安堵感を
赦しを受け取るものには静かな祝福をもたらす。
そしてそこで幻想は完全に姿を消す。

罪悪感で気がふれた罪人たちの自責の叫び声を気に掛けることもしない。

赦しは、彼らを静かなまなざしでみつめ、ただ彼らに向かって
「兄弟よ、あなたが考えていることは真理ではない」と言うだけである。

赦しの強さはその正直さにある。

真に存在していないものを見過ごす能力により、
罪悪感の夢に阻まれていた真理への道を切り拓く。

自らの真の赦しが自分の前に開く道を自由に進めるようになる。
もし一人の兄弟があなたからこの贈り物を受け取るなら、
あなた自身に向かって扉が開かれる。

真の赦しへの扉を発見し、
それがあなたを歓迎して大きく開かれるのを知覚するために
非常に簡単な方法がある。

自分が何らかの形の罪について誰かを責めたいという誘惑にかられるのを感じるとき
彼らがおこなったとあなたが思うことについて、心の中で考え続けてはならない。

そのかわりに、「私はこれと同じことをする自分を、責めたいだろうか」と自問しなさい。

赦しは幻想と真理の間に位置している。
それは、あなたが見ている世界とそれを超えた世界の間
すなわち罪悪感の地獄と天国の門の間に架かる橋である。

愛に祝福されているこの橋は、愛と同じように強力であり
すべての悪の夢や憎悪と攻撃の夢が、この橋を渡って静かに真理へと運ばれる。

彼は自分を救うために戦う必要なない。
自分を追いかけてくると思っていた怪物を殺さなくてもよい。

また、以前には自分の安全を守ってくれると思っていた頑丈な石壁や鉄の扉を建てる必要もない。

足取りも軽く
彼が一歩前進する旅に、跡には星が１つずつ残り、
彼の後ろに続く者たちにその道を教える。

赦しはあなた自身の実相と同じように
この世界にとって異質のものである。

しかしそれは、あなたの心をあなたの内なる実相とひとつにつなぐものである。

この合一の時を、これ以上遅らせないために、今日、私たちは真の赦しを練習する。

これが成し遂げられるように、今日は１５分の練習を１回行う。
その時間は、赦しを理解していてそれを私たちに教えるために送られた導き手である聖霊とともに過ごす。
聖霊に次のように頼むことにしよう。

☆私が赦しをありのままに知覚できますように

それから、聖霊の指示に従って兄弟をひとり選び
心に浮かぶままに彼の「罪」を１つずつ並べ上げていく。
そして今、あなたは、すべての罪の概念から世界を救うために彼の
「不愉快な行為」を用いているだけだということを実感する。
あなたが彼について思ったすべての邪悪な事柄をざっと考慮し
そのたびに「私はこれと同じことをする自分を責めたいだろうか」と自問する。

彼の中にある罪についてあなたが抱いていたすべての考えから
彼を自由にしなさい。

胸の奥が軽くなるような感覚や
深く確かな安堵感などを感じ始めるだろう。

自分自身を縛ってきた思い鎖からの脱出を体験しよう。

☆私が赦しをありのままに知覚できますように。
　私はこれと同じことをする自分を責めたいだろうか。
　私はこの鎖で自分を縛るつもりはない。

何をするときも、次のことを思い出そう。

☆誰もひとりで十字架にかかることはない。
　しかしまた、誰もひとりで天国に入ることはできない。

みんな引き連れて、みんなで天国に生きましょう！(*^^*)